• |

再始動した元祖お騒がせアイドル、BiS。その過酷なオーディションで落選してしまった4人で構成されたのが、BiSの公式ライバルであるSiSだ。彼女たちの初ライブが2016年9月25日が開催されたが、マネージャーの背任行為によりライブ直後に活動休止が宣言された。

そんなSiSの顛末にせまった作品『WHO KiLLED IDOL? –SiS消滅の詩–』が現在テアトル新宿にて公開中だ。今回は同作の監督であるエリザベス宮地に、『WHO KiLLED IDOL? –SiS消滅の詩–』にもつながるライバル・BiSの個人的にグッとくるビデオをセレクトしてもらった。

text_エリザベス宮地

■BiS

カンパニー松尾監督の『劇場版 BiS誕生の詩』のラストでも流れる、彼女たちのグループ名を冠した代表曲「BiS」。女の子達がひたむきに汗をかいて踊ったり走ったりする映像と歌詞が完璧にリンクしていて、一気に涙腺が緩みました。もはや、この歌を伝えるための映画だったんじゃないかと思う程で、すっかりハマってしまいました。『WHO KiLLED IDOL?』の公開初日、劇場へ向かうまでの間、ずっと聴いていました。

いかなくちゃ 輝くあの世界に

 

■「PPCC」

PVは最初の1〜2カットでどんだけ心を掴めるかが大事だと思ってるのですが、「PPCC」のそれは悔しい程に完璧で、公開された時何度も見ていました。特に、2カット目のBiSが敵に向かって突っ込んでいく引き画が大好きです。「この後どうなるんだろう?」と想像力を掻き立てられます。この1カット長回しだけでもPVが成立するくらい力強い名ショットだと思います。ちなみに『WHO KiLLED IDOL? –SiS消滅の詩–』では、この「PPCC」が彼女たちを巡る事件の一つの原因になり……。

 

■「BiSBiS」

BiS復活、はじまりの歌。魂の1カット。
1カットのPVは、出演者、撮影スタッフ、環境、そのすべての力と運が試されるので、全員の覚悟が必要です。SiSのミーティングや振り付け練習はつばさレコーズの事務所で行われていたのですが、受付のモニターで「BiSBiS」のPVがリピートで流れていました。このPVを見ながら、「プー・ルイさん、かっこいいなぁ…」とSiSメンバーがつぶやいていたのが懐かしいです。爆破に負けないプーさんの表情からは、言葉以上の覚悟が伝わってきます。

 

■GANG PARADE「Plastic 2 Mercy」

「BiSのナイスビデオ」というオファーだったのですが、一曲だけGANG PARADE紹介させてください…!
SiS消滅後、元SiSメンバーがGANG PARADEに加入してから7人体制でのはじめてのPV。正直、入ってすぐだったので、PVはあまり期待していなかったのですが(ホントすみません)、めちゃくちゃかっこよくてビビリました。洋楽のPVかと思うくらいシーンが多くて、メンバー全員セクシーに写ってて、エフェクトもかっこよくて、見てるだけで踊りたくなるし、参りました。最高でした。僕、こういうかっこいいPV、逆立ちしても作れないです。正に、新生GANG PARADEのはじまりに相応しいPVだと思います。

 

■「CHANGE the WORLD」

新生BiS、新メンバー加入後のはじめてのPV。きっと、制作側としては「BiSBiS」以上に期待のハードルが高かったと思うのですが、ユーモアに飛んだ撮影アイディアと「研究員」(BiSファン)の方達とのグルーヴで、見事に突き抜けきっています。

“渋谷をジャックする”っていうBiSらしいぶっ飛んだ企画ですが、それに挑戦するBiSメンバーと研究員のバイブスが素晴らしいです。写ってる人達、全員かっこいいです。全員、BiSなんだと思いました。WE ARE BiS。「絶対に誰かに届くって 信じてなきゃ 何にも始まらないんだ」って歌詞が、映像とあいまってすごく突き刺さります。

以上、いち映像作家として、恐縮ながら5つのPVを紹介させて頂きました。
すべてに共通しているのですが、企画がぶっ飛んでるだけじゃなくて、ちゃんと歌詞が伝わる内容になっていて、それでいて映像的にかっこいいのがBiSのPVの魅力だと思います。はじめて見た人にインパクト残せないとPV撮る意味ないと思っているのですが、ぶっ飛んでるところと抑えるところのバランス感覚が素晴らしいです。品の良さを凄く感じます。これぞプロフェッショナル!

かくいう僕は、大事な時に居眠りしてしまうような未熟者です…。いつか、BiSやGANG PARADEのPVが撮れるように必ず精進します。渡辺さんやプー・ルイさんにも映像作家として認められたいです。KEEP ON ク☓☓リス!!

WHO KiLLED IDOL ? –SiS消滅の詩–』はテアトル新宿で2月24日まで上映中です。
毎日上映後にトークイベントがあります。
是非、劇場でお会いしましょう!!

Profile

エリザベス宮地

映像作家。高知県出身。
debussynetwork.com
elizabethmiyaji@gmail.com

luteをフォローして
最新情報をチェック!

Latest